スワイチって知ってますか?
諏訪湖をぐるり一周する名称です。
湖周にはジョギングロードが整備されており、日々の散歩やジョギング、また年一回の諏訪湖マラソンで使用されています。
これに並走するようにサイクリングロードが出来つつあります。
自転車でのスワイチを、スワイチライドと勝手に名付けました。
スワイチライドは、僕らの拠点である岡谷市、お隣の下諏訪町、諏訪市の3市町をつなぎます。
いずれの街もご多分に漏れず、人口減少や大型商業施設などにより、かつて栄えていたメインストリートが衰退。
車が必須の地方ではとくに、駅の利用は少なくなり、広い駐車場を確保できる幹線道路沿いにメインが移り変わりました。
こうなると、どこの地方都市に行っても同じような光景が広がっています。
地方独自の人の生活感というか、ディープさが消えて、あとは自然の美しさのみの勝負みたいな。
それでも、最近では街中をテコ入れして、新たな風が入り始めているようです。
そこで今回は、すぐに通り過ぎてしまう車ではなく、自転車に乗ってゆっくりと、上諏訪のかつての繁華街を巡ってみました。
まず初めに、僕は高校卒業して諏訪地域を離れ、昨年にUターンで戻ってきました。
地元を離れること30年弱。
毎年数回、帰省していたものの、ほとんど浦島太郎状態です。
久々に再開する友人、知人と話をする中で、何度も出てきた名前が「リビセン」でした。
諏訪の今を知るキーワードの予感。
と言うわけで、チャリ巡りの出発点はリビセンからスタートです。
〈上諏訪のアイコン、リビセン〉
上諏訪駅から650mの位置に存在するリビセン。
正式名称は「リビルディングセンタージャパン」
リビセンの事業内容で一番目を惹いたのは、「レスキュー」。
空き家などの解体で、古材や古道具を救出する。すなわちレスキュー。
これらをパーツで販売したり、リビセン事業の一つであるリノベーションで活用するみたい。
店内に入ってみます。
1階店内にカフェと、外に長尺の板などの古材販売スペース。
2~3階には所狭しとギッシリ並ぶ古道具の構成です。
古材を活用したオリジナル商品。
自分で作るテーブルなどのワークショップも開催されているそうです。
店内に置いてあったご近所マップです。
マップに記されている★マークが、リビセンの手掛けた店舗。
こいつを頼りに散策していきます。
さて、どこから巡りましょうか。
〈 神社とお湯 〉
近くにある八剱神社へと移動します。
ところで、御神渡りって知ってますか?
諏訪湖が全面結氷して、氷がせりあがったのが道のようになる現象です。
1か月間毎朝、御神渡りの状況を観察するのが、八剱神社の宮司さんです。
この観察は室町時代から続いているそう。約580年の気象観測とも言えますね。凄いっ!
鳥居をくぐると硫黄の香りが漂ってきました。
さすがは温泉の街、手水がお湯です。
そうそう、お湯と言えば、上諏訪には映画「テルマエ・ロマエ2」の撮影に使われた浴場があります。
名前は「平温泉」。通称、平湯。
Y字路に建つ、ミントグリーンのイカした外見はインパクト大です。
是非、実際に入浴してみたいところですが、ここは区民専用で一般客は入れません。
残念だなー。
上諏訪って、こういった地元の組合専用浴場って結構あるんですよね。
湯の使用権とか、地区の財産としての専用ってことなんでしょうか。
〈酒造ストリート〉
国道20号沿いの400mの区間に5つの酒蔵が建ち並ぶ、諏訪の地酒ディストリクト。
真澄、本金、麗人、横笛、舞姫の5つ。
五蔵めぐりとして、飲み歩きができるようですよ。
駅も近いし、こーいうの良いよね!
〈リビセンの手掛けた店舗たち〉
・お花とレコード(Olde / One Record)
この組み合わせって誰が考えたんだろ?
めちゃくちゃ良い!
お花屋さんOldeの奥にレコ屋のOne Recordです。
・コーヒーブレイクに ( AMBIRD )
ここで気づきました。天井や壁の表情が良い感じ。
お花とレコードの店舗で感じた、なんかいい感じだなー、の要因の一つはこれでしたか。
・新書と古書( 言事堂 )
最近できた店舗。しかし、残念ながら休み、、、
店舗のサインって、みんな色々と考えると思うんですけど、
材質は?とか、ライティングは?とか。
いいなーって思ったのが、「BOOKS」を選んだんだ!ってこと。
他にも何店舗かまだあるんですが、今回は時間の都合上、以上で散策終了となりました。
最後に感じたことを少し。
リビセンが核となって、近隣に少しずつ広がり、人とのつながりが形成されている印象を受けました。
ほとんどディベロッパー的な役割をされてますね。
こういう存在がいると強いです。
人と人を繋いで、店舗をリノベして場所を用意して、また人を呼んでくる。
立地的には上諏訪駅から1Km圏内で収まっていて、歩いても回れる、かつての繁華街。
隣町では、こんなムーブメントが興っているんだな。
この辺の事情把握は観光客のほうが上手でしょうかね。
スワイチライドへお越しの際は、是非、上諏訪駅周辺も探索してみてください!
次回は、下諏訪か岡谷をレポートします。