僕はハーフです。
岡谷と、もう半分は下諏訪の血が流れています。
幼少のころに歩いた下諏訪の町を、数十年ぶりに故郷へ舞い戻った僕が
自転車でゆっくりとぶらぶらしてきました。
母方の家が秋宮周辺だったので、なにかと秋宮には行ってたし、その周辺もよく歩きました。
下諏訪の雰囲気が昔から好きでした。
当時の僕はどこに惹かれていたんでしょう?
35年ほど前の記憶を辿ってみると、秋宮の想い出が強く印象に残っています。
祖母からもらった小遣いを握りしめ、ずらっと立ち並ぶ二年参りの露店の裸照明の灯りの下をワクワクしながら歩いていました。
焼き物の香ばしい匂いと、下から見上げる大きな熊手。
狙うは、当時流行りのキャラクターものの綿菓子か、クジの一等賞のひときわ大きなおもちゃ。
見た目ほどおいしくなかったリンゴあめ。
ゴーンと鐘の音が響いて、新年の挨拶が聞こえていました。
下諏訪のお湯も記憶にあります。
秋宮周辺にいくつかあるお湯の中でも、我が家は旦過の湯派だったようです。
あそこじゃないと入った気がしないとか。
たしか内湯がなかったんじゃないかな。
だから、下諏訪へ行くと毎回、近所の湯に浸かりにいっていたんだと思います。
当時は綿の湯もありました。
狭い行動範囲でしたが、秋宮から中山道のお湯エリアは下諏訪の核です。
さて、今回の自転車ルートについて。
20号から春宮へ左折して、鳥居をくぐります。一直線上の先に太鼓橋が見えてきます。
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この記事を書くのに名前を調べたのですが、お祭りの時に神輿だけが通れるそうです。
その先はすぐに春宮です。
諏訪大社 下社春宮
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春宮はほとんどなじみが無いので完全に観光です。
境内をゆっくりと歩きます。
第一印象は、秋宮と比べてこじんまりとしていて、社の右手は斜面で木立があります。
こちらの方が自然の森の中にいる気分になります。
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普段あまり着目することのない、建物の細部を撮りました。
木の端処理は金工細工です。
細かくて綺麗な模様が彫金されています。
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春宮の魅力の一つは、建物、参道、鳥居が諏訪湖に向かっていることです。
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不思議な岩
一通り見学した後、裏手に回ってみます。
砥川を渡り少し上ると、万治の石仏へ。
不思議な模様が彫られていて、なんだか地球上の図柄じゃないみたい。
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中山道をサイクリング
自転車にまたがり、中山道を秋宮方面へ。
中山道、歴史に疎くても名前くらいは聞いたことあります。
そんなレベルの僕ですが、昔の人の道。そう考えると、興味が湧いてきます。
御柱で有名な木落し坂は左へ。
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ここから富士山の眺望が~の案内板。
でも、そんなに見えない。
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龍の口から水が出てます。
当時、中山道を通る人の喉を潤したとか。
石段を上ると寺があるようです。
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少し走ると右手に一里塚の石碑と古い建物。
なんだ、ここ?
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伏見屋邸とあります。
中に足を踏み入れると土間になっています。
両側に一段高くなって畳部屋が奥へと伸びています。
最近の家は土間を設けるところもあるようですが、さすがに土ではないよね。
埃っぽいような、かび臭いような、どこか懐かしい匂い。
母親の実家がちょうどこのような感じだったのを思い出しました。
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もう少し先へ進むと、道路脇から湯気が立っています。
手を入れてみると温かい。
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誰でも使えるお湯なんだと思います。
ここは御作田社というのだそう。
秋宮スケートリンク
お湯に入る前に秋宮へ向かおうとすると、小道を発見しました。
この道は通ったことなかったなぁ。
秋宮を右手に見ながら上がると、こんな看板に出くわしました。
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「フィギアスケート発祥の地」
つい先日の市民新聞によると、一月から滑ることができるようです。
でもまだ、水も張っていない状態。
今から楽しみです。
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かつてあった山王閣
秋宮を回り込んで、山王閣跡地へ。
現在は秋宮の駐車場になっています。
山王閣へは入ったことありませんでしたが、客室からの眺望を想像すると
このまま駐車場にしておくのはもったいないなぁ。
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諏訪大社 下社秋宮
橋を渡り秋宮へ。
遠目から、何やらいつもとは様子が違う。
龍のような注連縄が横たわっていました。
大勢の氏子が縄を取り巻き作業をしています。
偶然にも、架け替えの日に出くわしました。
この行事は御柱祭の前年のみ行われるそうで、注連縄の無い神楽殿を見れるのはかなりレアです。
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それにしても、この太さ。重量は800キロとのこと。
まさに龍です。
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奥の拝殿へまわります。
春宮と比べて建物の細部の作りに違いはあるのでしょうか?
庇の木材端部に着目すると、春宮にはあった金工細工がありません。
その代わりに白で塗られています。
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片拝殿の手すりの端にも金具がありません。
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春宮と秋宮。
一見して似たような建物と配置ですが、よく見てみると違いがあります。
ガイドツアーに参加して説明を聞きながら回ると、より楽しめそうですよ。
下諏訪温泉
秋宮をあとに、中山道へ戻り下諏訪温泉へ。
この界隈にはいくつかのお湯があるのですが、今回はかつてよく通っていた旦過の湯へ。
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ここは熱いお湯で有名です。
内湯には、熱めで47℃、やや熱めで44℃、それ以外に外湯で42℃くらいの3種類が楽しめます。
熱めは手を入れてみて無理と判断しました。
このあたりのお湯はどこも、ローカルに愛されています。
入浴料はなんと240円。
備え付けのシャンプーやタオルは無いので、自分のを持っていくか、買うこともできるようです。
下諏訪ライドと称して、ざざっとハイライトを紹介しましたが、まだまだ見どころは沢山あります!
諏訪湖一周サイクリング「スワイチ」のバリエーションルートにもお勧めです。