平坦なスワイチにアクセントを。
自転車で諏訪湖を一周するスワイチ。
一周約16kmほどのフラットなルートは、観光ついでにレンタサイクルを利用する方やポタリングなど気軽に全周することができます。
スワイチは諏訪湖畔を走るだけでも気持ちいいのですが、八ヶ岳や富士山が見える区間があったり、温泉街や足湯の立ち寄りスポットなど諏訪盆地ならではの魅力があります。
定期的にライドしているローカルやスワイチファンにとって、湖周するだけでは物足りない人も多いはず。
いつものスワイチにちょっとアクセントが欲しくなるのではないでしょうか。
そこで今回は、湖周ルートからほんの少しだけ外れて、メインルートに合流可能なバリエーションルートをご紹介します。
場所は岡谷の釜口水門からすぐの花岡城址を経由するルートです。
水門から天竜川沿いの住宅街を少し進むと岡谷JCTの高架が見えてきます。
花岡城址は走っている左側の小高い丘の上です。
少しわかりづらいですが、花岡城址を示すサインがあるのでそこを左折すると上りに入ります。
適度な勾配なので身軽なロードバイクであればスイスイと登り切れると思います。
48Cのブロックタイヤを履いた私のグラベルバイクでもゴリゴリいいながらも、足つきなく登り切れましたので、MTBや段付きのシティサイクルでも大丈夫。
上り区間最後手前になると徐々に視界が開けてきます。
丘の上から見下ろす諏訪湖と諏訪一帯の街並み、その向こうには八ヶ岳の素晴らしい景色が広がっています。
ここだけでも十分に満たされた気分になるのですが、坂の頂上を左折して花岡城址を目指します。
城の跡地なので各所に平らになっている場所があり、休憩には最高です。
自転車を降りて辺りを散策してみてください。
岡谷側、下諏訪側、メインの八ヶ岳側など、湖面レベルの景色とは違う迫力があります。
岡谷に住んでいても、初めてここからの景色を見た時には感動しました。
かつてあった花岡城。
歴史に疎い私は解説できませんが、各所に石碑が祭られています。
ライド途中の立ち寄り感覚からすると、一気に別の世界に迷い込んだような不思議な感覚に包まれます。
諏訪一帯を見下ろせる山城では、誰がどんな人生を送っていたのか歴史ロマンを感じずにはいられません。
ここのメインはもちろん八ヶ岳側の壮大な眺めですが、お勧めは裏側です。
裏側へと回る道を歩いていくと下りへ入ります。
下った先に鳥居が現れました。
その奥にはお稲荷様。
特別にひっそりと佇むという感じでもないのですが、城など建造物がすでにないなかで、唯一この場所の歴史というか
信仰的なものを現世につないでくれていると感じました。
城があった当時は、お稲荷さんは無かったのかもしれませんが。
景色と歴史ロマンを堪能したらライドへ戻ります。
来た時の城址への左折箇所までくだり、そこを左折してライドの続きです。
岡谷側斜面の中腹を通る道で、一段上には中央道が走ります。
湖周ルート合流までは少しの上りを交えながら下りがメインです。
花岡城址からの眺めと同じ景色を見ながらライド出来るなんて最高です。
交通量は少ないものの道幅が狭いため、スピードの出しすぎには注意が必要です。
斜面から諏訪湖側へと下ると湊小学校のT字路にぶつかります。
ここから右は諏訪側、左は釜口水門へ戻ります。
ぜひ、スワイチのライドに組み入れてみてください。
ルート紹介動画はこちらからどうぞ。