諏訪湖は諏訪地域のアイコン的な存在であり地域の財産です。
ここからの眺めは、湖越しに見える日本を代表する山々の美しい景色。
葛飾北斎の富嶽三十六景にも「信州諏訪湖」で登場します。
昔から景勝地として有名だった諏訪湖。
現在では、日常的に湖周散歩やジョギング、サイクリングをする人たちが集まります。
一方、水上に目を向けてみるとこれまでは、ボートやウィンドサーフィン、レガッタなど
限られた人たちのみで利用されてきた感があります。
僕ら「レイクフッドオカヤ」としては、
もっと多くの人に色んな湖上体験をしてもらいたいと考えています。
いつの頃だったか、船で生活する人たちの番組を観ました。
たしかフランスのセーヌ川にボートハウスがたくさん係留されていて
ひと家族4人が船内で生活をし、そこから通勤通学するわけです。
住居が水に浮いていることを除けば、僕らのライフスタイルと何ら変わりなく感じました。
世の中にはいろんなスタイルで生活する人がいるもんだと、ちょっとワクワクした気分だったのを覚えています。
そして最近になって、水上生活のワードが再び心の中で持ち上がってきました。
ブログを見てくれている方はご存じだと思いますが、僕らの複合施設は諏訪湖にあります。
その施設の一つに「台船」といって、船で牽引して沖で停泊できるハコがあります。
僕ら所有のハコは8m×14m(約68畳)。
特定の使い方は無くて、多目的です。
屋根あり、窓サッシあり、デッキあり、簡易トイレ、発電機搭載。
これって、まさに家みたいじゃないですか。実際に住むかどうかはさておきですが。
湖上でこのハコを活用して出来ることって沢山あると思うんです。
例えば、僕はフライフィッシングを趣味にしているんですが、
釣りで使う「毛針」は自分でタイイング(巻く)します。
これを湖上でやってみたいなと、友人を招いてタイイングナイトを開催しました。
簡単な男料理をして、ウィスキーを舐めながらのフライタイイング。
波の音が聞こえてきて、諏訪の街の夜景が見えて、この日はおまけに花火が上がりました。
なんだ、普段やっていることを湖上でやっただけじゃん!
そうなんですよね、陸が水上に変わっただけ。
でもですよ、セーヌ川のボートで暮らす家族は、
料理をする、本を読む、シャワーを浴びる、花に水をやるといった
僕らと同じ日常ルーティンのなかに、水上ならではの生活の質の違いを感じてると思うんです。
水上で感じるもの。
僕からしたら、現時点では非日常でしょうか。
百聞は一見にしかず。
これからも、いろんなビビッとくることを湖上で試してみたい。
それがゆくゆくは、多くの人に楽しんでもらえるようになればいいなと思っています。