釣り、キャンプ、自転車の3つが一回で楽しめちゃう。それがバイクパッキング釣行です。
この楽しみは、目的地と装備品の選定から始まります。
装備品を決めるには、旅の日数と現地環境で変わってきます。
装備品選定は前回の記事「バイクパッキング釣行〈準備編〉」をご覧ください。
〈目的地の設定〉
まずは目的地をどこにするかです。
釣りとキャンプもあるので、移動だけで時間と体力を消費したくない。
けれど、ペダルを漕いだという充実感も欲しい。
考慮しなければならないのは、空身ではないということ。
一泊二日の装備でも、釣り道具と寒暖に対応できる服を準備すると、それなりの重量になります。
この重さの自転車を漕ぐ体力っていうのは、実際にやってみないとわからい。
走り始めは、そんなに感じなくても、アップダウンを繰り返していくにつれ、重さがジワリジワリと効いてきます。
なので、自分の体力と目的地までの高低差や勾配、それに加えて気温をもとに判断します。
僕の場合、今回は片道30km圏内までとしました。
選んだ場所は隣町のキャンプ場で片道27km。
往路は平坦か緩やかな上りが大半を占め、最後に100mほど一気に駆け上がる感じです。
今までの経験からすると、大体2時間くらいでいけると読みました。
〈ルート検討〉
目的地までのルートを検討します。
なるべく交通量の多い通りは避けたい。
そして、たまにはグラベル区間も走りたい。
移動も楽しみの一つなので、最短・最速での現地到着が目的ではありません。
優しい風に吹かれながらゆったりと、良い景色の場所では立ち止まって小休止。
そんな緩いライドが目指すところです。
〈装備品の積載〉
慣れていないと何気に時間がかかる積載です。
どこに何をくくりつけるか。
重量バランスや、頻繁に出し入れする物とそうでない物の位置など。
旅の目的が変わると装備品も変わり、装着場所も変わってきます。
僕はその都度写真を撮っていて、あの時どうやって積んでたかな、と見返したりします。
一番大事なのは、荷物が落ちないこと。
車道を走っていると、場所によってはスレスレで車が横を追い抜いていきます。
そんな場所でもし、荷物が落ちたらと思うとゾッとします。
装着時には大丈夫そうでも、舗装の段差やグラベルを走っていると次第に緩んできます。
万一緩んでも完全落下しない工夫や、休憩時の点検はマストです!
〈旅の風景〉
それではザザッと、旅の記録を。
出発前の装備品装着。持ち上げるとズシリと腰にくる重さ。
グラベルライドで立ち止まり、2両編成のローカル列車を見送る。
昭和の雰囲気が残る建物。
岡谷で見かける製糸産業の蔵と似ています。
この建物もかつては繭蔵として使われていたのでしょうか。
想像していたよりも疲労が、、、
ここまでの道のりは、想像通りの2時間で到着。
設営後の釣り前に、まずはお疲れさんの一杯。
林道をグラベって、いざ入渓。
帰りは薪を拾って帰ります。
新緑と、前々日に降った押しの強いクリアな流れのコントラストが美しい。
この流れの中、どこがポイントになるのかを見極めていきます。
限られたポイントのなか、2バラシ後に3度目の正直的な一尾。
今シーズン一発目の歓喜の叫びが出ました。
宿のスタイル。
タープの跳ね上げは、現地調達の枝でもいいし、自転車を活用してもよし。
炎をコントロールする楽しみのひと時。
薪を立てたり伏せたりしながら、就寝時までに集めた分を燃やし切ります。
いかがでしたでしょうか。
これから始めてみようかなって方は、まずは近場でやってみるのが良いと思います。
何回かやってみると、必要な装備や重さ、それを運ぶ体力と時間など分かってきます。
アプリでログを録っておくのもお勧めです。
新たな旅を計画するとき、過去に似たような旅程のデータが残っていると、見返して参考に出来ます。