釣り、キャンプ、自転車。
どれもそれぞれ単体だけで十分に成立する遊びですが、それを全部一緒にやってしまおうってことです。
この遊び、楽しみは最高ランクに値します!
どれも趣味にしているけど、掛け合わせたことが無い方は是非一度お試しを。
〈旅の道具の選び方〉
自転車に載せられるだけの荷物、また、目的地まで漕ぎきれるだけの重さという、自分の決めた制限をもとにギアを選定します。
どの遊びに重きを置くかで選ぶギアが変わるので、人それぞれのスタイルが出て面白い部分です。
これからバイクパッキング釣行を始めてみたい方の参考になればと思い、基本的な道具と僕なりの装備を簡単にご紹介します。
装備を大まかに分けると、
①テント / 寝具
②食料 / 調理器具
③服類
④釣り具
⑤自転車
⑥自転車メンテナンス類 / カギ
⑦アイテムを自転車に固定するバッグ類
①テント / 寝具
・タープのみ(最軽量でオープンスタイル。張り方次第でフルクローズも可)
・自立式テント(山岳テント系で設営が楽。守られてる感あり)
・ハンモック(地面の傾斜に左右されない。林間に限られる)
僕の装備は、タープ+インナーメッシュテントの組み合わせです。
PAAGO WORKSのNINJA TARPとNINJA NESTを使用しています。
このセットの良い点は、
・タープとメッシュテントが専用設計のため、考えることなく設置できること。
・シルナイロン性で防滴性あり。そして軽量・コンパクト収納。
・メッシュテントは立ち上がりがあるため、虫や砂土の侵入も防げる。
・一人で使うには十分すぎる広さがある。ちなみに家族4人でギチギチ寝れました。
・2本のポールで立ち上げるタイプだが、装備を削りたければ現地の枝などで代用できる。
もちろん、タープ、メッシュテントそれぞれの単体利用もできます。
②食料 / 調理器具
調理器具としてまずは火器の種類から。
・ホワイトガソリンのストーブ
・ガス缶ストーブ
・アルコールストーブ
・固形燃料 / ウッドストーブ
何を調理するか、調理時間はどれくらいか、他の火器と併用できる燃料から選ぶ、などから必要なものが決まると思います。
・扱いが楽で確実に着火できて、安定した火をキープしたいなら
燃料系ならホワイトガソリンかガス缶、固形燃料。
他のギアでも使用している燃料で統一したければホワイトガソリンかガス缶でしょうか。
ランタンがホワイトガソリンならストーブも、って具合に。
ただ、最近は液体燃料とガス缶の両方を使えるストーブが出ているので、迷ったらそれもありです。
デメリットは燃料の缶がかさばったり、液体ならその分の重さがあることです。
固形燃料は燃焼時間が決まっているので、調理時間が図りやすこと、そして、コンパクトなことがメリットでしょうか。あと、焚火の着火剤としても使える。
デメリットは、いくつ持って行けばいいか迷う?慣れれば自分のスタイルに必要な量もわかってくると思います。これは、液体燃料にも言えることですかね。燃料ボトル満タンだと重くなりますし。
僕はSOTOのMUKAという液体燃料ストーブを使用しています。
ホワイトガソリンの他にレギュラーガソリンも使えるということで買ってみました。
いざという時にレギュラーも使えたら便利だなと。でも、一度もレギュラー使ったことありません、、、
・コンパクト・最軽量なら
アルコールストーブ。まだ使ったことがありません。
ちょっとお湯を沸かすだけに火を起こすなら、ハイパワーの火器はいらないなと思っています。
特に重い荷物を背負っての源流釣行では、何時間も歩いて釣り場へ向かうことになります。
近年の大雨は現流域で大木をなぎ倒し、それを乗り越えていくこともしばしば。
体力勝負で、少しでも軽く小さいのが良い。
メインは焚火として、サブ的にアルコールストーブの使い方をしてみたいと思っています。
エバニューのブルーノートが気になってます。
③服類
春秋の服選びが一番悩みます。
朝夕の冷え込みに反し、日中は夏日になることも。
冷え対策として、どこまで防寒を用意するか。汗かいた時の着替えとして、何枚用意するか。
真夏の源流でも日が落ちると冷え込みます。
これさえあれば大丈夫な、愛用の服
・SOL・PATROLⅡシャツ(Patagonia)
形としてはノーマルな襟付きのシャツです。
羽織るシャツって何かと重宝しますよね。
必ずといっていいほど持って行きます。
お気に入りのポイントは、
・直ぐに乾いてシワにならない
・リップストップで引き裂きに強い
・背中で風が抜ける
・長袖でも、そんなに暑さを感じない
水中の倒木などで引っかかったフライを外す際や、魚のリリースをする際に袖を水に突っ込みます。
これをやっても生地が重くならず、肌に張り付かず、サラサラしています。
大分長い間このシャツを着ていますが、今までシワになっているのを見たことがないくらい。
荷物の隙間にねじ込んでも、着たまま寝ても大丈夫。
アウトドアだけじゃなくて飛行機や電車の長時間移動にも。
冷房効きすぎて肌寒いときにちょっと羽織りたい。そんな使い方もよくしています。
アウトドアにおいて、長袖って大事です。
日焼けや風に長時間当たると体力を消耗するし、藪漕ぎではマスト。
釣りでも、自転車でも、襟付きシャツって雰囲気良いですよね。
⑤自転車
目的地までの距離と、路面状況、積載量から決めるのが理想だと思いますが、ある程度の出費になるので色んな使い方に適応できる自転車を選びたいですよね。
バイクパッキング釣行としてのバイク選びは、旅の為に組まれたツーリングバイクが最適かと思います。ランドナーとかアドベンチャーバイクとか、呼び方は色々あるみたい。
主な特徴は、
・前後にキャリア(片方の場合も)
・タイヤボリュームがある
・楽な姿勢を取りやすい
各メーカーから、旅仕様で組まれたモデルが販売されています。
僕も詳しくは知らないのですが、大体そういうモデルは旅にあったパーツ選定がされています。
これは一から自転車を選ぶ時の話で、すでに持っている自転車を利用したいって方も多いはず。
最近では、後付け出来るパーツが豊富なので、色々と工夫して旅仕様にするのも楽しみです。
⑦アイテムを自転車に固定するバッグ類
これが一番悩みどころで、工夫の楽しみがあるんじゃないでしょうか。
僕はこれが苦手です。
キチキチとテトリスのごとく、綺麗に荷物を詰め込んでいく整理上手な人っていますよね。
そして出したい時に迷わず直ぐに出てくるとか。
そんなふうに僕もなりたい。
ざっくりと放り込めるカゴが便利
大体の場合は、防水のバッグなどに荷物を入れて自転車に固定すると思いますが、
ガチャガチャと放り込めるカゴもあると便利です。
そこで僕の場合は、ドライ系のバッグに加えてバスケットを活用してます。
このバスケットは、フライフィッシングで使うラインバスケットってものです。
一度、海のキャンプでソルトフライのためにラインバスケットを自転車のカゴとしても利用してみたのですが、これが意外にもめちゃ便利で、それ以後バイクパッキングの装備として採用しました。
装備が限られるバイクパッキングでは、2次利用できることもアイテム選定に。
ポイントは自転車にボルト固定ではなく簡単に取り外せること。
リアの荷台にゴムバンドでくくりつけるだけです。
僕の場合、このバスケットの2次利用は、
・テント内などで荷物の整理箱
・薪拾いのカゴとして
・沢水を入れてビールを冷やす
・裏返してテーブルに(要水平の調整)
旅の帰りは、濡れたウェーダーやウェーディングシューズを放り込むスペースになります。
〈一泊二日の装備例〉
・フロント荷台下両サイド:シュラフ、着替え
・フロント荷台上:マット、調理器具、食料、自転車整備ツール、ライト、バッテリー、フライボックスなど小物
・シート下:タープ、メッシュテント
・リア荷台上:ウェーダー、ウェーディングシューズ
・リア荷台下:ロッド
以上、ざっと装備のご紹介でした。
車でもバイクでも、ハイクでも、旅姿を見るとワクワクしてきますよね!
次回は、旅の模様をお伝えします。
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[…] は、目的地と装備品の選定から始まります。装備品を決めるには、旅の日数と現地環境で変わってきます。装備品選定は前回の記事「バイクパッキング釣行〈準備編〉」をご覧ください。 […]